弁護士秘書とパラリーガル、どう違う?分かりやすく説明します

法律事務所の事務員として働きたい!でも法律事務と弁護士秘書の2つある。どっちが良いんだろう?調べても違いがよく分からないですよね。

ここではよく比較される

  • 法律事務
  • 一般事務

それぞれの違いについて解説します。

私は30代、未経験から入所した法律事務所で8年勤めている弁護士秘書です。この仕事が天職だと思っています。でも見つけるまでとても時間がかかりました。自分のやりたいことと実際の仕事とのギャップが分かれば、自分の方向性も見えてくるはずですので、そのお手伝いができればと思います。

パラリーガルの仕事・業務のサポート

パラリーガルは法律事務と呼ばれることもありますが、同じです。

「法律」の知識が必要な「事務」略して法律事務です。

なぜ法律の知識が必要かというと、弁護士の業務そのものを手伝うからです。大変なぶん、給与や待遇も弁護士秘書より良い場合が多いです。

仕事内容はたとえば

  • 裁判に使う書類や契約書の草案をつくる
  • 過去の裁判例など法律に関わる調べもの
  • 現場調査や裁判に同行してサポートする

など。

法律事務がいると業務そのものが楽になるイメージです。

弁護士が楽をしたいので、即戦力スキルが重視される傾向にあります。

弁護士秘書の仕事・業務以外のサポート

一方、弁護士秘書は

弁護士を支える秘書です。法律の知識は必須ではありません。

なぜ必須ではないかというと、弁護士の業務そのものは手伝わないからです。

仕事内容はたとえば

  • 弁護士のスケジュール管理
  • 電話・来客対応
  • 郵便物、FAXの処理
  • 事務所の掃除やゴミ出しなどの庶務

など。

弁護士が業務に集中できるように、他のことをサポートするイメージ。

事務作業自体は一般企業の事務とほとんど同じ。

弁護士が気分よく仕事をしたいので、コミュニケーション能力や事務処理能力が重視される傾向にあります。

一般事務との違い・法律用語を知識として知っておく必要がある

では一般事務とはどこが違うのか。

法律用語を全く知らないと困る場面があります。

たとえば

  • 弁護士の指示の意図が正確に理解できない
  • 依頼者対応で説明に困る
  • 優先順位の判断が難しい

      など。

      特に気をつけなくてはいけないのは依頼者への対応。
      電話などで依頼者から法律に関する簡単な質問をされても、回答してはいけません。

      弁護士ではないからです。

      法律の知識がまったくないと「これ以上は法律的なアドバイスになってしまうから応えられないな」という基準が分かりません。

      法律を理解するまでは必要ありません。ですが、弁護士がいまどのような業務をしていて、何が重要なのかを理解できていないと困ります。

      法律の知識は業務に関係することだけでOK

      しかし不安にならなくて大丈夫。自分で法律をイチから勉強する必要はありません。

      弁護士秘書用の勉強テキストが存在していて、誰でも無料で勉強できるからです。

      これは弁護士会という、弁護士がちゃんと仕事をしているか見張る組織が発行している冊子です。

      秘書としての仕事のコツだけでなく、法律事務所や裁判でよく使われる法律用語の説明も載っています。

      自分の業務に関わることから少しずつ覚えて、レベルアップしていけますよ。

      弁護士秘書とパラリーガル、一般事務との違いまとめ

      まとめると、弁護士秘書の仕事とは

      • 弁護士が快適に業務を遂行できるようにサポートすること
      • パラリーガルとは、専門的な法律知識が必要ではない点で違う
      • 一般的な事務とは、後々法律用語を知識として知っていく必要があるという点で違う

      ということになります。

      ただし、この3つの職種は事務所によっては区別が曖昧です。

      自分のやりたい仕事と、事務所が求めている仕事が一致しているか?

      働く前にしっかり確認することで、ミスマッチを避けることができますよ。

      あんまり業務の範囲が広いのでやっていけるのか不安になったかもしれません。

      ですが、その「やれることの多さ」こそ、弁護士秘書のやりがいです!

      少しでも参考になれば幸いです。

      最後まで読んでいただきありがとうございました。

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