法学部を出たのに、思い描いた通りの道を進めていない…そんな不安を抱えていませんか。
「法学部卒業後の進路は法律系にしないと勿体ないのかな」
「一般企業に就職したら後悔するのかな」
そんなふうに悩んでいる方は少なくないと思います。
私自身、法学部を出てから無職の時期があり、その後は携帯販売員や営業事務を経て、ようやく法律事務所の事務員として働くようになりました。今はこの仕事を続けて8年になりますが、ここに来るまでにずいぶん遠回りをしました。
だからこそ、焦ってしまう気持ちや「もう遅いのでは」という不安にはとても共感できます。
法学部は授業料も高いし、周りからの期待も大きいからプレッシャーを感じますよね。
私も「せっかく法学部に行ったのだから、法律に関わる就職先を選ばないといけない」と思い込んでいた時期がありました。
でも振り返ってみると、学部卒の知識がすぐに活かせる場面は実は多くないんです。
そして、あとから公務員や企業の法務部、資格を活かした士業などに挑戦する道もいくらでもあります。
遠回りをしても、自分に合った生き方を選ぶことの方がずっと大切です。
得意なことより「好きなこと」に時間を使える方が、結果的に自分らしく働けると思います。
この記事では、私が実際に経験して気づいた視点をもとに、法学部卒業後の進路に悩むあなたが少しでも安心できるようなお話をしていきます。
学部卒の知識はすぐには役立たない
最初にお伝えしたいのは、法学部を卒業してぜんぜん関係ない仕事についても大丈夫ということ。
なぜなら、学部卒の知識がそのまますぐに役立たつことは少ないからです。大学で学ぶ法律の知識は幅広いものの、残念ですが実際の仕事や生活で使う場面は限られています。
たとえば、学部卒程度の知識で答えられることといえば、
- 相続の範囲はどこまで?
- 裁判所から書類が来たけど訴えられたの?
- 養育費を払ってもらえない、どうしたらいい?
せいぜいこの程度の疑問に対応できるくらいです。
ですから、「学部で学んだ知識をすぐに活かせない」と後ろめたく思わなくていいんです。
あとから法律系の仕事を目指せる
さらに言うと、今は関係のない仕事に就いても、あとから法律関係の仕事に進む道は十分にあります。
公務員や士業、企業の法務などは社会人経験や基礎知識がある方が歓迎されるからです。
- 法律事務所で事務員として働きながら勉強する
- 公務員試験を受ける
- 弁理士や行政書士などの資格を目指す
- 企業の法務部に転職する
特に法律事務所なら、たくさんの専門書を無料で読めます。勉強環境としてもお得だと思いませんか?
ですから「今は法律と関係ない仕事をしているからもう戻れない」と自分を追い詰めなくていいんです。
好きなことに時間を使うのも大切
そしてこれが一番大切なのですが、せっかくなら、得意なことよりも「好きなこと」に時間を使える方が充実した働き方になります。
給料が同じなら、好きでもないことを嫌々やる時間の方がもったいないからです。
たとえば、
- 得意なことを活かせても、好きなことをする時間がない
- 得意なことを活かせないけど、好きなことに時間をたくさん使える
この二択なら、多くの人が後者を選ぶと思います。
「正直、法律の勉強より好きなことがある…」と不安に思わなくても、好きなことを大切にする選択は間違っていません。
まとめ:悩んで遠回りでもいい
法学部卒で職を転々としてきた私が「これでいいんだ」と思えたのは、この3つの視点を得られたからです。
法学部は授業料も高いし、周りからの期待も大きいからプレッシャーになりますよね。私も「期待に応えなきゃ」と思ってすごく悩みました。でもどうしても士業や公務員として働く自分を想像できませんでした…。法律事務所の事務員になってからは、
- 学部で学んだ知識はすぐに役立たなくても大丈夫
- あとからでも法律関係の仕事に進む道はいくらでもある
- 得意なことよりも好きなことに時間を使う方が自分らしく生きられる
この3つを意識できてから、不安がぐっと軽くなりました。
法学部卒だからって正解ルートを歩まなきゃいけないわけじゃない。時々、道草もしていいんです。
この記事で少しでも不安が解消されたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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